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胆道がんについて(詳細)

 

肝内外胆管と胆嚢、十二指腸乳頭部をあわせて胆道と呼びます。胆管がんは胆管の上皮から発生する悪性腫瘍です。その発生した部位の胆管により、肝内胆 管がんと肝外胆管がんの2種類に分けられますが、一般に「胆管がん」の場合は、主に肝外胆管に発生したがんを指します。肝内胆管がんは肝臓にできたがんと して、肝細胞がん(略して肝がん)と一緒に取り扱われることが多いのです。

胆管がんは、胆管の内側の粘膜から発生しますが、大きく分けて以下の3つの発育の仕方があります。

・ 浸潤(しんじゅん)性発育 肝外胆管がんで最もよくみられます。胆管粘膜から発生したがんは、インクが紙にしみ込むように周辺へ拡がっていきます。

・ 胆管内発育 主に胆管の内側の空間にだけ向かって、きのこのようなかたちに盛り上がるように大きくなるものです。

・ 腫瘤(しゅりゅう)形成性発育 腫瘍がかたまり(腫瘤)をつくって大きくなります。

肝外胆管がんは、1と2の発育形式をとり、肝内胆管がんは主に3の発育をしますが、2やまれには1の発育を示すものもみられます。

年齢別にみた胆嚢・胆道がんの罹患(りかん)率、死亡率は、ともに50歳代以降増加します。罹患率の年次推移は、男女とも1975年から80年代後半まで 増加傾向でしたが、80年代後半から2000年にかけて男性は横ばい、女性は減少傾向になっています。胆嚢がんの死亡率は女性のほうが高く、男性の約 1.2倍、胆道がんでは男性のほうが高く、女性の約1.7倍です。胆嚢・胆道がんの死亡率の年次推移は、男女ともに1950年代後半から80年代後半まで 増加傾向にありましたが、1990年代から減少傾向にあります。胆嚢・胆道がん罹患率の国際比較では、日本人は他の東アジアの国の人やアメリカの日系移 民、欧米人に比べて高い傾向があります。

胆嚢・胆道がんは、発生率が低いために、疫学的な研究結果は限られています。その中で、胆石や胆嚢・胆管炎、潰瘍(かいよう)性大腸炎、クローン病、原発 性硬化性胆管炎、膵(すい)胆管合流異常症などの胆道系疾患の既往は、胆嚢がんのリスク要因として知られています。そして、胆嚢摘出術などによる治療は、 胆道がんのリスクを低下させるという報告もあります。その他、女性であること、肥満や高カロリー摂取、野菜・果物の低摂取、出産回数が多いこと、特殊なも のとしては、ある種の農薬との関連などがリスク要因の候補として挙げられています。

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